2011年1月11日火曜日

文科省

菅直人が文科省の予算を増額したと昨日のニュースで聞いた。
また「財務省というところは『何とかしろ』というと何とかする」と言ったのを聞いた。
『何とかしろ』と政治主導との関係については他論に譲るが,
文科省に金を沢山与えることの是非を考えてしまった。
文科省は,何でもいいから最先端の研究は指導でき,またそういう事も必要なことも理解できるが,それが全てではない。近未来の日本にとってどういう技術が必要なのかは文科省では所管の範囲外であろう。例えば,中国がステルス機を開発したのに対抗するための技術は防衛省,次世代のエネルギーを如何に得るかの技術は経産省,TPPを想定した農業の近代化は農水省,宇宙を産業化するための方策はどこだろう,等々。文科省では日本全体のためを考えた研究開発の計画は立てられない。それこそ国家戦略本部の仕事か,文科省の予算を各省庁に分配するのが良かろう。概算要求ベースで1兆以上の金がある。